I様ご家族:ご夫婦+お子様(2人)
竣工:2017年6月
とてもオシャレなご夫婦。とてもかわいい2人のお嬢様。
家の中にはちょっとレトロな小物がカッコ良く、今風にアレンジして飾られています。
“暮らしを楽しんでいらっしゃる”という印象を受けるI様のお宅に、家づくりの思い出をお伺いに行ってきました。
家を建てようと決められたきっかけは?
結婚以来ずっと「家を建てよう!」と奥様が言い続け、やっとご主人がその気になったのが1年前。I様の家づくりのスタートでした。でも、これといって大きなきっかけがあったわけではなく、「子どもも大きくなるし、やっぱりそろそろかなぁ・・・」という感じだったそうです。
展示場に行って「これだ!」
そんな感じでスタートした家づくりでしたが、方向性が決まるのはとても早かった。以前から気になっていたある展示場に行った時のこと。入るなり、「これだ!」とご夫婦共に直感。「どんな家にするか?」の土台が決まった瞬間でした。
その後はその土台に、ご夫婦の「こだわり」を積み上げていくようなイメージだったと。
「他社さんの展示場」だったのに、どうして坂根工務店さんに?
「ちょうどいい分譲地があって、それが坂根さんの分譲地だったんです。」と、ご主人。
奥様のご実家のすぐ側で、住み慣れた場所。
「こんな家を建てられますか?」と坂根工務店さんに相談。
「はい、建てられます。」
これで、決まったそうです。
どんな要望をされたのですか?
オシャレなご夫婦で、たくさんのこだわりポイントがありました。展示場で見た間取りや内装も、参考にされました。
まず、外観。色はワインレッド。外壁の素材と幅も指定。
えっ、幅?
外壁素材は何枚も並べて張り合わせるのですが、一枚一枚の幅が広かったり、狭かったりすると、求めている質感が出ない。それで、幅まで細かく指定されたと。
もちろん、玄関ドアもイメージにあうものを指定。
LDKは、まずリビング階段が重要なこだわりに。けこみ板のないストレートな階段。ログハウスのイメージにあう雰囲気のもの。キッチンは、対面型にして、動きやすい動線を確保。高さも「ちょっと高め」をご指定。
ちょっと高め?
I様宅では、食事の後片付けはご主人の担当。それまで住んでいたアパートのキッチンはちょっと低かった。だから食器を洗う時、「腰が痛い」のがご主人の悩みでした。
窓は「縦スライド式」。これは、引き戸ではなく、ドアのように外へ向かって押し開けるタイプの窓のこと。
また、室内の電灯は、ほとんど「電球タイプ」をご希望。豆電球を大きくしたようなカタチです。電灯は、すべてご夫婦で買い揃えられました。
その他、室内の扉、トイレの壁や床、コンセントの位置や数など細部まで、たくさんのご要望がありました。
設計・施工が大変だったのでは?
これだけ細かいこだわりがあれば、設計や施工はなかなか大変だったのではないか?と思い、そこを伺ってみると。
「いくつかありましたねぇ~」と、ご主人。
まず、敷地の関係で玄関の位置を思い通りのところへ持っていけなかった(玄関が家の裏になってしまうので)。そのため、玄関スペースと重なるリビング階段を、希望通り「ストレート」に伸ばすことが出来なかった。登り始めの数段を左にカーブするカタチにしなくてはいけない。
加えて、そのカタチにすると強度が不足するため、「最初の数段は、けこみ板をつけなくちゃいけない」と。これは「ショックだった」とご主人。リビングにイメージ通りの木の階段。これが理想のリビングを成立させる条件。しかし、それが叶わないかもしれない。やっぱり、大ショックだったと。
しかし、いざ階段を取り付ける段になると、けこみ板のない階段が運び込まれてきた。
「おっ、これでいけたのか!」
大工さんが知恵を絞ってくれて、けこみ板のないイメージ通りの階段が出来上がったそうです。これには、大感激だったと。
玄関ドアもなかなか苦労されました。
当初、考えていたドアが実際には外観とフィットしなかったために、他のドアを探すことに。しかし、なかなかイメージにあうドアが見つからない。時間ばかりが過ぎていく。工事の日程も迫ってきて、最後の最後に「これにするか!」となんとか合格点圏内のドアに決定。でも、「もっとイメージにあうものが・・・」という心残りはちょっとある、とのことでした。
こだわりと制約。
なかなか難しいですよね。自分達のこだわりは実現したい。でも、こだわりに100%フィットするモノが見つからない場合もあります。それでも、なんとか“理想”を実現したいですよね。
実際に住んでみていかがですか?
こだわりの詰まった家は、やっぱり「住み心地がいい」そうです。「いつもLDKで過ごしています、2階は寝るだけ」だと。
特に良かったところをお伺いすると、まずはキッチンだと。
「アイランド型にしたので、キッチンへの出入りがとても楽」とは奥様から。食事をしながら、「あっ、小皿がいる!」という場合も、さっとキッチンに入れる。両サイドから出入りできるので、キッチンに2人立ってもぜんぜん狭くない。
この取材でお伺いした時に、実際にキッチンを見せて頂きました。両サイドが空いているのは本当に動きやすそう。それに、キッチンの腰板が目隠しになって、生活感を隠してくれています。いい感じです。
ちなみに、キッチンの背後にはシンプルな食器棚を設置。そこには、篠山で購入されたというとても上質な食器が置かれていました。これも、すごくいい感じ。オシャレなカフェのような雰囲気です。
やっぱり階段は良かったと。「この感じがすごく気に入っている」そうです。“この感じ”とは、けこみ板がなく、がっちりとした木組みが全開になっている階段。どっかりとリビングで存在感を見せています。
トイレも大満足のポイント。打ち付けのコンクリート模様のクロスに鉄の床。そこにデビュー当時の宇多田ヒカルのポスター。もうオシャレなバーのトイレです。
LDKには、ポール・マッカートニーの大きなポスターが。ご主人が、ヤフオクで購入されたのだと。
えっ!高かったんじゃないですか?
はい。高かったそうです。奥様は大反対で。
(わかるような気がします。すみません(笑))
“こんな家にしたい!”を実現したお家
家の隅々までたくさんのこだわりが施された、本当に手をかけたお家という印象でした。ご夫婦で理想を実現された大満足のお家。子ども達も新しいお家に大満足。パパやママが大満足の家は、子ども達にも誇りのお家。そんな印象を受けた取材でした。
I様、たくさんのお話をありがとうございました。